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J.K.ローリングの罪(その1)

私はトランス差別にも、女性差別にも反対しています(そんなのは言うまでもなく、当然のこと)。

 

ただ「トランスライツアクティヴィストは、不当に女性を攻撃したことなどない」「TERFが攻撃されているなど、聞いたことも見たこともない」「本当に不当な脅しを受けたりしているなら、警察に言えばいいじゃないか」「そんな事実があるなら、逮捕されているはず」「実際には、TERFがトランス(ライツアクティヴィスト)を攻撃しているのに、被害者意識に凝り固まって、ありもしない暴力をでっちあげている」という発言を実際に耳にして(twitter上でもみられますね)、驚きました。

 

暴力を認めるのは、最大限、「攻撃はされているかもしれないけど、差別的発言をした当然の報いだ」というようなもです。この世からJK.ローリングが消えたのか、みんなの目には見えないのかと、ちょっと疑いました。

 

「トランスの権利は、人権だ」というロゴが見えますね。✨キラキラ✨している。Tiktokの最後のシーンですが、ナレーションは「トランス女性達への命(生活)の重要性に比べたら、あなたのハリーポッター愛なんて(重要ではない)」です。

 

レインボーのカップの向こうに何かが見えます。バーベキューでもしているんでしょうか?

 

 

ハリー・ポッターの本でした。驚くのは、こうした本を焼く投稿が、Tiktokに他にもいくつもなされていたことです。そして、こうした行為に乗じて、J.K.ローリングを非難する声はたくさんあがりましたが、咎める声がトランスジェンダーアクティヴィストからまったく聞こえてこないことです。

 

J.K.ローリングの罪は、新作に「ウィッグをかぶって女物のコートを着ていた」という1文を書いたことのようです。「トランス差別」だと批判している人達が、どこまで正確に理解してるかわかりませんが。そもそも、女装をトランスに含めてよかったんですか?(アンブレラタームですから、本来的には入るのに、「入らない」と主張するひとも多いですね)。

 

焚書は序章に過ぎない。”本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる Dort wo man Bücher verbrennt, verbrennt man auch am Ende Menschen.”(Christian Johann Heinrich Heine)