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イギリスの保守党圧勝の陰に、トランスジェンダー問題が存在する。

 

イギリスの2019年12月12日の総選挙はジョンソン首相率いる保守党の大勝に終わった。保守党が勝つのは大方の予想どおりだったが、ここまでの圧勝になるとは誰も思っていなかった。

https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2019/12/post-178.php

 

コービン労働党のもう1つの敗因

さらに、ジェレミー・コービン党首率いる労働党は、昔からの支持層だった、多くの一般労働者たちの代弁者の党、という原点からはるかに遠ざかってしまった。一例を挙げると、労働党は女性の政治進出を促すために、一部の選挙区で党の立候補者を女性に限定する制度を設けてきた。

しかし労働党は、そのような選挙区の立候補者として「自らの性自認は女性だ」というトランスジェンダー女性(つまり、男性として生まれたが自分を女性だと認識している人)も受け入れることにした。労働党のある地方組織では、女性担当責任者をトランスジェンダーが務めていたりするくらいだ。女性の権利問題のために長年活動してきた労働党員の女性たちがこれに懸念を表明すると、彼女たちはトランスジェンダー差別だと非難された。

 

*その後のイギリス労働党のトランス問題への対応はご存知の通りですが、トランスジェンダー問題への対応が敗因のひとつとして分析されています(Newsweek  コリン・ジョイスの記事)