エッセイ

2020年10月の記事一覧

SOGIESC

SO(Sexual Orientation)性的指向

GI(Gender Identity)性自認

E(Expression)性表現。自分の性をどう表現するか。男らしい、女らしい、中性的など、服装や言葉遣い

SC(Sexual Characteristics)性的特徴。生まれもった身体の性。ちんこがあるとかないとか

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性転換手術と刑法に関する一考察 稲田朗子

https://kochi.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=6257&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1

1995年 5 月22日,埼玉医科大学倫理委員会に「性転換治療の臨床的研究」(主任研究者:原科孝雄)と題する実施申請がなされた。

埼玉医科大学倫理委員会は審議の後,1996年 7 月 2 日に石田正統学長に答申書を提出した。

本答申は, 外科的性転換治療を行うにはいまだ環境が整っていないので,環境整備等なされた後,改めて倫理委員会で審議するというものであり,性転換治療実施に道を拓くものと認識された。

この答申を受けて,日本精神神経学会・性同一性障害に関する特別委員会は,1997年 5 月28日付「性同一性障害に関する答申と提言」のなかで「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」を公表した 。

そして1998年10月16日,埼玉医科大学総合医療センターにおいて,日本国内で初め て公式の性別適合手術(性転換手術)が実施された。

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茨城県男女共同参画推進条例

https://www.pref.ibaraki.jp/somu/somu/hosei/cont/reiki_int/reiki_honbun/ao40013361.html

 

(性別による権利侵害の禁止)


第19条 何人も,セクシュアル・ハラスメント(性的な言動により当該言動を受けた個人の生活環境を害すること又は性的な言動を受けた個人の対応により当該個人に不利益を与えることをいう。以下同じ。)を行ってはならない。

2 何人も,配偶者等に対し,身体的又は精神的な苦痛を与えるような暴力的行為を行ってはならない。

3 何人も,性的指向(自己の恋愛又は性愛の対象となる性別についての指向のことをいう。以下同じ。)及び性自認(自己の性別についての認識のことをいう。以下同じ。)を理由とする不当な差別的取扱いを行ってはならない。

「茨城県に、LGBT差別禁止条例ができた!!」と騒がれていますが、実態はこれだけです。

「性自認を理由とする不当な差別的取扱いを行ってはならない」とありますが、抽象的すぎて何にもわかりません。

もっと、具体的な指針が欲しいですし、それがないと、なんでもかんでも「言ったもん勝ち」になってしまいますよね。

 

そもそも、「性自認(自己の性別についての認識のことをいう)」ってなんでしょう?

これがわからなければ、「性自認を理由とする不当な差別的取り扱いを行ってはならない。について、理解不可能ですよね。

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すべてのトランスジェンダーの人々が性別確認手術を受けたいとは思っていない

人はいつから、『すべてのトランスジェンダーの人々が性別確認手術を受けたいとは思っていない』と述べなければいけなくなったのだろう。

それを怠ると、どこからどんなメッセージが飛んでくるというのだろう。

 

Illinois rolls out plan for Medicaid to cover gender reassignment surgery

Cooley said not all transgender people want to get gender affirmation surgery and said the procedures aren’t widely offered by doctors.
 
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朝おん

結局のところ、『朝おきたら女(男)になっていましたというのが理想』というのがトランスジェンダーというか性同一性障害というか性別不合界隈の暗黙の了解というところを信じたい面もあるわけです。

ところがそれは、現代医療の技術ではそこまで到達していないので、できる範囲でどこまでやるか、というのが、こりゃまた悩みの種というか現実的な解になるわけです。

 

そこに到達点としてのコンセンサスが得られてない人たちとは、こりゃまた上手に話すことはできないよなぁ的なことは考えます。
だってまぁ、みんながみんなと仲良く暮らさなければならないなんてことはないのだしね。

 

だから『仮に朝おきたら性別が変わってるという丸薬があったとしても私は飲まない!私は私の今の身体のままで社会的な性別を変えて生きる!それがトランスジェンダーの多様な生き方というもんだ』という方々とは理解しあえないよなぁと思います。

 

そもそも論として、sexとgender、femaleとwomenがうまく使い分けられない日本語という悪魔の言語では、この手の話を論じることはとても難しいのよ。かなり、書き手がそこを意識してくれないと、たちまち曖昧な内容になっちまうんだよ。お判りいただけますでしょうかね、わかるよね?そのくらい。

 

朝起きたら、社会的(gender)に女になってました。身体的(sex)には男のままですけど。では困ることもあるよね?困らない?それならいいけど、私はやっぱ嫌だよ。

 

その場合、社会が『この人はもともと男性です』という知ってる世界なのか知らない世界なのかでも違ってはくるよね。そして、朝起きたら社会的(gender)は男のままだけど、身体的(sex)は女になってました。というのもあり得るわけで、その場合もやはり、もともとの性別を知っていたかどうかがキーになるんかね。

でも、過去の自分との連続性をちゃんと証明できるのなら、それは『戸籍の変更』はうまく出来そうが気がする。ただ、結婚していたら同性婚になっちゃうから離婚は逃れられないかもね。仕方ない。

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